
いやしのある住まいへ。花と緑のある暮らし〈WILD FLOWER〉
新型コロナウイルスによって自宅で過ごす時間が長くなっているいま、植物を取り入れた住まいを求める人が増えています。
そこで今回は、小松市沖町にある『WILD FLOWER』にお邪魔して、植物の飾り方や選び方、お手入れのポイントなどを聞いてみました。

『WILD FLOWER』は、生花から観葉植物、花器にいたるまで、理想の暮らしを提案してくれるフローリスト。
自然から生まれた植物の造形美を伝えつつ、それらを組み合わせる事で新たな魅力を引き出す。そうした独自の世界観と美意識で、幅広い層から絶大な支持を集めています。


床から天井まで草花が生い茂る、野趣あふれる空間。
そこには植物と暮らすためのヒントがたくさん隠されています。
観葉植物が主役のインテリア術
「植物と暮らす」を実践するには、どうすればいいでしょうか?
シンボルツリーを中心に、大きさの異なる植物をバランス良く散りばめてみてください。床に置くだけでなく、テーブルや棚の上に飾ったり、天井や壁にぶら下げたりすると、空間全体が豊かになります。
シンボルツリーってなんですか?
建物や部屋を象徴する背の高い樹木のことです。とくにリビングのような広い部屋には、シンボルツリーを置くと空間が引き締まります。無機質なテレビ周りに置くことで、よりグリーンが映えたりもしますね。
お花の場合はどうですか?
生花は直射日光の当たらない、涼しい場所に飾ると長持ちします。殺風景になりがちな空間を彩るアイテムとして、玄関や寝室、トイレなどに飾られることが多いですね。


植物がおしゃれに見える飾り方を教えてください!
最近は空間を立体的にレイアウトできる植物として、ハンギングプランツの需要が増えています。天井付近に飾ることで存在感がグッと増すし、風で揺れる姿にも癒されますよね。
ほかにおすすめの飾り方はありますか?
植物や雑貨をひとつの場所にまとめて、コーナー飾りをする人も多いですね。
プチ植物園ですね!
葉っぱの向きが上向きのもの、横に流れるもの、ぽってりとした多肉植物など、色々な形状の植物を組み合わせながら高低差をつけると、全体のバランスが美しく保たれますよ。


自由に飾れるドライフラワー
ドライフラワーやアーティシャルフラワーも豊富に取り扱う『WILD FLOWER』。とくに20〜30代の女性を中心から圧倒的な人気を集めているそうです。
「天井から吊り下げたいけど水やりが大変。壁につけたいけど生はちょっと。そういった方たちがドライやアーティフィシャルを活用しています」とオーナーの徳井さん。
吊るしたり、置いたり、花器に挿したり、自由気ままに飾れるのも魅力のひとつ。季節を問わないインテリアとして、これからもますます需要が高まっていきそうです。


どんな植物を選べば良いか、さっぱり分かりません(涙)
飾りたい場所が決まっている場合は、その場所に日当たりに適した植物を選ぶ必要があります。あとはその植物がどう育っていくかを考慮することも大事。上に向かって成長するもの、下に向かって成長するものとでは、部屋の雰囲気も変わってきます。
植木鉢や花器もこだわりたいです!
単体で「かっこいい」「かわいい」と思っても、壁や床の色との相性が悪い場合もあるので気をつけてください。あとは素材も大切。たとえば、乾燥気味に育てる多肉植物なんかは、テラコッタ(素焼き)のような余分な水を吸ってくれる鉢が適したりします。


最後に、お手入れのコツを教えてください!
まずは風通しの良い場所に置くこと。植物も生き物なので、新鮮な空気に触れていないと元気に育ちません。
たしかに。人間と同じですね。
それと、水やりはしっかりと土が乾いてからあげること。目安として何日おきにと伝えてますが、自分で土を触って確かめるのが一番です。
葉水はあげた方がいいですか?
そうですね。葉水は保湿だけでなく病気の予防にもなるので、とくに乾燥するこれからの時期は、定期的にあげることを心がけましょう。


いかがでしたでしょうか?
ライフスタイルと植物との関係がより濃密になっている今、信頼できるフローリストやボタニカルショップを探し当てるのも大切なこと。
理想とする「植物のある暮らし」の実現に向けて、皆さんも『WILD FLOWER』のような素敵なお店を、ぜひ探してみてください。
WILD FLOWER
ワイルドフラワー
石川県小松市沖町ナ33
TEL.0761-21-7725
営業時間/10:00~18:00
定休日/火曜日
駐車場/8台
※こちらの情報は取材時点のものです。