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人生で3回家を購入する!?家とお金と働き方のニューノーマルとは。

コロナ禍によって、これからの景気や働き方に不安を感じる人が増えています。家が必要なんだけど、いろんな状況を考えると本当に住宅ローンを組んで良いのか悩んでいる人も多いはず。でも、こんな時代だけど家が欲しい!

というわけで今回は、不安が多いニューノーマル時代の家づくりについて、ファイナンシャルプランナーの先生にいろんなケースの質問をぶつけてみました。

家づくりは一に計画、二に長期固定。

北本先生:家は人生で一番高い買い物。「こういう時だから」とかじゃなくて、家づくりはしっかり計画を立てるのが大切です。お子さんが小さかったら、これからの教育資金も考えないといけませんし、住宅ローンは〈どれくらい借りられるか〉じゃなくて〈毎月どれくらい返せるか〉で考えて、無理のないローンを組むことを考えるのが大切です。

――無理のないローンですか。

北本先生:そうです。そのためにはまず、家計の収支を把握することです。いくら入ってきていくら出ていくのか、そこに何か無駄なものはないのか、キャッシュフロー表を書いてみてお金の流れを掴んでいただくと、漠然とした不安はなくなると思いますよ。

――キャッシュフロー表って、ちょっと前までは〈年収は毎年1%ずつ上昇するように計算しましょうね〉なんていわれてましたよね。

北本先生:残念ながら、今は上昇なしで計算することが多いですね。だから、キャッシュフロー表って一回作っただけじゃダメなんですよ。

――自分も社会も状況が変わりますよね。

北本先生:そう。キャッシュフロー表は、状況が変わったらこまめに見直すことが大切なんですよ。家づくりの資金計画を立てるにあたり不安定要素が多いのであれば、もう少し様子を見ても良いんじゃないかなと思います。どうしても今すぐにということでしたら、金利を〈長期固定〉にするのがおすすめです。

――それはなぜですか?

北本先生:変動金利だと金利が上がる可能性があるんです。不安定な時代ですから、少しでも安心感がある方が良いと思いますよ。

――確かに、長期固定の方が安心感がありますね。

北本先生:長期固定といえばフラット35が代表的ですね。耐震性など一定の基準を満たした家を購入する方や子育て世帯、UIJターン者に対して金利を引き下げるお得な制度もありますよ。

まずは転職に全集中!

北本先生:まずは、家がただ欲しいだけなのか、本当に必要なのか、そこをしっかり見極めましょう!家は単なる欲しいだけで購入するものではないと思うんです。

――とはいえ、その見極めって結構難しいような気がします。

北本先生:例えば家購入のタイミングで一番多いのが、お子さんが小学校に上がるタイミングですね。あとは、子供が大きくなったり家族が増えたりして手狭になって…というパターンもありますね。または親との同居が必要になったりとか。広い家を借りて月々家賃を支払うのと、家を購入してローンを支払うのとどっちが安いのか考えてみると、家を購入した方が経済的なこともあります。ただ、漠然と家欲しいな〜っていうのは危険です。

――本当に必要だけど、転職もしたい!って人はどっちを先にするべきですか?

北本先生:家を購入するよりも、転職を優先させるべきではないかなと思いますね。

――転職するとローンが借りにくくなったりしないんですか?

北本先生:以前までは、転職をすると2〜3年勤続しないと借りられないことが多かったんですが、今は転職後すぐでも借入の申込みができる金融機関もありますよ。

――そうなんですね!知らなかった…

北本先生:それに、転職することによって、住みたい場所が変わる可能性もあるわけですから。まずは転職に集中して、家はそれからでも大丈夫です。

まずは金融機関に交渉!

北本先生:まずは、借入先の金融機関に相談するのが一番です。金融機関によって条件は違うとは思うんですが、返済期間を伸ばしたりとか、一定期間利息だけの返済にするとか、相談に乗ってくれる金融機関もあると思います。

――相談の余地はあるんですか?

北本先生:あると思います。逆に、言わないとどうにもなりませんから。まずは相談ですね。

――金融機関と交渉って、一般人にとってはハードルが高いです…!

北本先生:そんなことないんですよ。お客さまの給料のお話や、会社が倒産したというお話は金融機関も知る必要があります。そういった状況になった場合は、今後の返済が継続できるかどうか交渉するのは大事なことなんです。

――交渉の際のアドバイスは?

北本先生:本当のことを言うことです。見栄をはってできないことを言うのではなく、今できることを考えるんです。例えば仕事を探している意思を伝えるとか。生活費を節約するとかは今すぐにでもできることですから。

――今できることを考えるのが大切なんですね。

北本先生:そうそう!そうなんですよ。

夫婦での事前の相談はしっかりと!

北本先生:共働き夫婦の方は、一緒に住宅ローンを返済する連帯債務者として夫婦で収入を合算してフラット35を利用したり、「デュエット」という夫婦連生団信に加入される方もいらっしゃいます。「デュエット」に加入していれば、夫婦のどちらかに万が一のことがあった場合、家の持ち分にかかわらず、残債務が弁済されるので安心です。

――夫婦合算のメリットは?

北本先生:やはり、借りられる金額が増えることですね。あとはご夫婦で働いていれば住宅ローン控除をふたりで受けることができます。

――どんな方が夫婦合算を利用されているんですか?

北本先生:夫婦で頑張ってちょっと良い家を建てたいということで収入合算にされる方もいらっしゃいます。ご主人だけで借りるよりも夫婦合算の方が多く借りられるのがメリットですが、奥様が仕事を続けるというのが大前提なので、長期的に考えることが大切です。

――予期しない子供ができたとか、離婚したとか、そんなときは大変そう…。

北本先生:それがデメリットなんです。あとは、住宅ローンの借り換えがしたい時期に奥さんが会社を辞めたとか、旦那さんのお給料が下がったとか、お互いのどちらかになにかあると、借りづらくなってしまうことも考えられます。

――なるほど。

北本先生:安定した収入が長期間見越せるご夫婦であればメリットは大きいと思うので、事前のご夫婦での相談がとっても大切です。

北本先生:若い頃ってそんなに年収が高くないじゃないですか。だから、背伸びしてすごく良い家を思わない方が良いと思います。小さい家でも良いので若い頃はとにかく利便性の良いところに家を購入して、ある程度子供が小学校に上がるくらいになったらそこを売却してもうちょっと広いところに移るとか。

――なるほど。売却するんですね。

北本先生:そうそう。その頃にはお給料も少し上がってると思いますし、ローンももう少し借りやすくなってるかなと思いますので、もうちょっと大きい家を建てるんです。「人生に3回家を建てる」っていうのは、大いにありえる話だと思うんですね。

――うわあ、夢がありますね。

北本先生:子育て時代はそれに合った家が必要だけど、子供が巣立ったら子供部屋がいらなくなったりして。もう少しすると今度は親と一緒に住む必要性が出てきたりするんですよね。だから、そのときそのときで必要な家に住めた方が良いんじゃないかと思います。

――なるほど〜。

北本先生:最初から大きい家を建ててしまうと、なかなか身動きができなくなるし、若い時は小さくても最後は本当に自分の希望の家を購入したりとか。そんなのも良いんじゃないかな。

――とても参考になります。ありがとうございました!



いろいろと不安のあるニューノーマル時代。
家が欲しいけれどどうしても躊躇してしまう…という方も多いのではと思います。

しかし北本先生にお話を伺っていると、現状をしっかり直視し、正しい情報を知り、きちんと先を見越して行動すれば家づくりも怖くないんだと、少しずつ不安が解消していくのを感じました。

【参考】コロナ時代にどう変わる?家とお金のニューノーマルを〈おうちの買い方相談室〉に聞いてみた。


お話を伺ったのは…

北本裕子先生

ファイナンシャル・プランナー(CFP)/DCアドバイザー/住宅ローンアドバイザー/宅地建物取引士/証券外務員一種/相続診断士

金融機関にお金の相談をする前や相談後のセカンドオピニオンとして利用してください。何かを購入したり、契約する前に知っておいた方が良い知識を一緒に学びましょう!

北本裕子のマネー塾

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